魔竜の手下



 神代の昔、元居た世界を追われ、「封の世界」に閉じ込められた魔竜が居た。魔竜は持てる力を尽くして幾度となく脱出を試み、「封の世界」の大半が荒れ果てるまで暴れ続けた。

 

 「封の世界」の住人達は戦い、祈り、空に散らばる千の星を集め、一振りの剣を作り出した。剣に宿った星の引き合う力によって、魔竜の力は剣に封じ込められ、その身体も絶海の孤島に縛り付けられた。


 それから幾星霜、「封の世界」は人間の統べる世へと移り変わっていた。数千年の間に少しずつ力を取り戻していた魔竜は、奪われた元の力を手に入れるべく、自らの牙の一本を折った。


「千星の剣を手に入れろ」


 魔竜は牙に命を吹き込むと、外界へと解き放った。





人物


タカミ


 魔竜の牙より生まれ出でた剣士。世界各地を巡り、魔竜の力が封じられた「千星の剣」を探す。千の亡者を宿した直刀「千哭の剣」を佩く。


 性格は至って温厚で人当たりが良いが、本来の目的である千星の剣に関しては、邪魔者に容赦ない所がある。





ピューター=モルテンハルト

 軍事国家・カルノのカラクリ脱走兵。元は近衛用の長身なカラクリになる予定だったが、資材が足りずにあり合わせの部品で野戦用として作られてしまった。立ち往生していた所、救ってもらった恩人のタカミと共に旅をする。


 ぶっきらぼうだが情にあつく、困った者を放っておけない。


※モノトーンミュージアムRPGのNPCとして作成、コンバート





奈夷の護砂丸 なゐのごさまる

 昔々、海の奥底の異界にある”ヒノモト”と呼ばれる場所から移り住んで来たとされる土人形の一族・奈夷(なゐ)の一人。一族を全滅の危機に追いやった魔竜を仇敵としており、その復活の兆しであるタカミを狙う。妹・天見を連れており、ヒノモトには那陀丸という兄がいる。


勇敢だが他人に対して高圧的。